特異的腰痛
腰痛の中で原因が特定できるのは15%程度です。
特異的腰痛には、骨格的な要因が原因となる場合と、内臓疾患が原因となる場合があります。
骨格的要因
骨格的要因が原因の腰痛は、外傷が原因でない場合、不慮の姿勢や生活習慣、老化、スポーツ・競技などにより繰り返される負担などが主な原因となります。
原因によっては、早期に発見し、正しい治療やリハビリを行うことで完治する事もありますし、身体の機能を回復させることで痛みや症状が出ない状態を維持することもできます。
逆に、放っておいたり間違ったリハビリや運動をすることで症状が悪化したり慢性化することもあります。
内臓疾患
これらが原因となる特異的腰痛に関しては、内臓疾患が原因となる場合、命に関わることもあるため症状によっては早急に検査が必要になることもあります。
急を要する症状
- 原因がないのに急に激痛
- 急な腰痛に発熱を伴う
- 急な腰痛に嘔吐・吐き気を伴う
- 転倒、事故、尻もちなどがきっかけで出た激痛
- 下肢の麻痺、排尿障害がある
- 感じたことのない痛み、激痛
- 痛みが背中や胸に広がる
※急な腰痛でこのような症状があるときは、夜間や休日でも早急に病院に行くようにして下さい!
※内臓疾患が原因で急を要する場合は、動かしたときだけではなく、基本的に常に痛みがあることが多いです。
他にも、癌、泌尿器系の病気、消化器系の病気、婦人科系の病気、血管の病気、皮膚の病気などの症状として腰痛を伴うことがあります。
激しい激痛ではなくても、血尿、倦怠感、食欲の低下、体重減少、時間や活動性に関係のない腰痛、胸部痛、過去に癌やステロイド治療の既往がある方、女性で不整出血、背部や股関節まで痛みが広がる、排便時痛などの症状がみられる場合は病気が隠れている可能性があるため、早めに病院を受診してみて下さい。