PRI
Postural Restoration Institute® (PRI) 身体機能改善メソッド
2000年に創始者であるロン・ハラスカPTがネブラスカ州リンカーンで始めました
身体の関節間の連鎖に対する姿勢の適応、非対称性、影響力を探る点にあります
PRIのミッションとは、革新的な治療法を追求し、姿勢、運動と身体の機能障害を改善することにあります。
PRIの着目点
1. 1日に約17000回~22000回行われている呼吸
2. 人間の身体は左右非対称
この2点に着目し、これらを改善することで姿勢、運動と身体の機能障害を改善する治療法です。
1.呼吸
生物が生命維持の必要なエネルギーを得るために酸素を取り入れて養分を分解し、その際に生じた二酸化炭素を排出する現象。
体外とガス交換を行う肺呼吸と、それにより運ばれた酸素による細胞内でのない呼吸がある。
1分間に約12-15回行われている
1日に約17000-22000回行われている
これが呼吸筋だけではなく、呼吸補助筋がメインで呼吸が行われてしまうと
肋骨や骨盤の歪みにつながり、股関節や肩関節、体幹などの動きの制限につながります。
また、肩の上部の筋肉の疲労し肩こりなども起きてしまいます。
この1日に約20000回行われている呼吸を正しく効果的なものにしていけるように身体を変えていくのがPRIメソッドです。
2. 人間の身体は左右非対称
なぜ身体は左右非対称なのか
- それは心臓の約3分の2は身体の正中線の左側にある
- 1.2キロ程ある肝臓は右側によっている
- 右肺は3つにわかれ、左肺は2つにわかれている etc
このことから
- その影響により横隔膜や大腰筋の使いやすさや、疲労度も左右差がでてくる
- この筋のアンバランスなどは骨盤や肋骨の位置にも影響をだす
- それにより呼吸パターンや能力に影響を与える
この状態のまま運動などを繰り返すと「過度な左右非対称」がうまれてしまいます。
「過度な左右非対称」がうまれてしまうと、骨盤や股関節の動きや肩関節の動きの悪さ、 下腿の筋の過緊張など多大な影響が出てきます。
人間の身体は左右非対称ということをふまえた上で
「過度な左右非対称」にならないように評価し、改善して
相反性交互運動を取り戻すエクササイズです。
※過度な左右非対称に陥りやすい(陥っている)のはどんな人?
○ジムのランニングマシンエアロバイクなどで一定方向にしか身体を動かしていない方
○一つのスポーツしかやっていない方
○同じ動作の繰り返しのスポーツ選手
- 野球の投球動作、スイング
- ゴルフのスイング
- サッカーなどで片方の足を多く使う選手
- バスケット等で片方の腕が上でシュートをうつことが多い選手
- テニスなど片手でスイングをすることが多いスポーツ選手
- 陸上などで長く走っていると肩や首が張ってくる選手
- 毎日部活などで練習を繰り返している学生 など
メジャーリーグベースボールやアメリカンフットボールの世界では主流になっており、近年日本にも入ってきました。
現在日本のプロ野球などでも取り入れられてきている治療法です。