非特異的腰痛
細かな定義はありますが、簡単に言うと神経症状を伴わず、検査をしても特定の原因が見つからない腰痛のことを言います。
そして、腰痛のほとんどがこの「非特異的腰痛」に当てはまります。
非特異性腰痛の主な原因
人は体を垂直に起こした状態で、重力に逆らい生活をしています。
なので、姿勢が悪くて一か所に負担がかかりやすかったり、肥満で腰を反らし気味になっていたり、体を支えたり動かす筋力が足りないと痛みや故障に繋がります。
また、長時間同じ姿勢でいることで関節や筋肉が固まって血液循環が悪くなると、痛みが出やすくなったり回復が遅くなります。
心因的ストレス
痛みの経験(ギックリ腰、痛み誘発動作など)、検査画像上の異常所見の過度な強調、過剰な脅迫的情報(「もう治らない」「ずっと付き合っていかなくてはいけない」)などが加わると、悲観的な解釈、不安や恐怖心を助長してしまい、脳からの情報や神経の伝達回路が乱れ、意識的にも無意識的にも過剰な回避行動(患部や痛みをかばった行動)をとるようになってしまいます。
この過剰な回避行動が原因となり、身体の機能異常や抑うつ傾向を強め、痛みを増長させたり慢性化させてしまいます。
この悪循環を回避するためには、まずは神経の伝達回路を整えて脳からの情報を正しく身体に伝えられるようにすることと、正しい情報を理解し、リハビリや運動、ケアを行うことが大切になります。